うちの母親は。その15。
節分。
結局、裃は着ずに、ひたすら、神事を全うすることに。
途中、後ろの子供の脚が、自分のお尻にスライディングしてきて、
ヒャッ!
ってなった。
豆を無我夢中で拾う母。
ひとしきり終わった後、車中で、
「去年は、缶詰もらえなかったよね!」
「え?そうだったっけ?」
「去年のこと、覚えてないの?」
衝撃の一言。
「あのさ~、去年って、鬼居た?」
母親よ。鬼の居ない節分。しかも神社にて。
は、斬新過ぎて、あるわけないだろう。